長渕語録
『今日の長渕語録』
楽曲『しあわせになろうよ』より
📝しあわせになろうよ
あの闘う男が辿り着いた、究極のストレート
おい、正直に言ってみろよ。
この言葉を聞いた時、ちょっと面食らっただろ?
「えっ、あの剛のアニキが? こんなド直球なラブソングを歌うのか?」ってな。
無理もねえ。俺だってそうだった。 あれは2003年だったか。
90年代、肉体を極限まで鍛え上げ、社会の矛盾や自分自身の弱さと血みどろになって闘い続けてきた彼が、ふと力を抜いて、目の前にいる「お前」だけに語りかけた言葉。
それがこの『しあわせになろうよ』だった。
それまでの彼の愛の歌といえば、『純恋歌』のような女々しいほどの未練や、『乾杯』のような人生の節目を祝う大きな愛が多かった。だが、この曲は違う。もっとパーソナルで、もっと切実で、そして何より「覚悟」に満ちていた。
俺はずっと彼の背中を追いかけてきたから分かるんだ。
この言葉は、決して安っぽいロマンチストの戯言(ざれごと)なんかじゃない。
数え切れないほどの傷を負い、裏切りに遭い、孤独のどん底を這いずり回ってきた男が、それでも最後に「愛」を信じようとして絞り出した、魂の叫びなんだよ。
傷だらけの獣が求めた、たった一つの安らぎ
想像してみてくれ。
外の世界では常に気を張り詰め、敵だらけの荒野をたった一人で歩いてきた男の姿を。
そんな傷だらけの獣が、やっと心を許せる相手を見つけた時、どんな顔をすると思う?
きっと、すごく不器用な顔をするはずだ。
気の利いたセリフなんて言えない。
ただ、その手を強く握りしめて、震える声でこう言うしかないんだ。
「なぁ、俺たち、しあわせになろうよ」
この言葉の裏には、膨大な量の「痛み」が隠されている。
「今まで散々辛い思いをしてきたけれど、もういいだろ。これからは二人で生きていこう」という、過去への決別と未来への祈りが込められているんだ。
俺たちだって同じだろ?
社会に出れば、理不尽なことばかりだ。
上司に頭を下げ、取引先に気を使い、すり減るような毎日を送っている。家に帰ればぐったりして、缶ビールを一本開けるのが精一杯。 そんな俺たちが、心から安らげる場所なんて、そうそうあるもんじゃない。
だからこそ、この言葉が刺さるんだ。
もし、あんたに守りたい人がいるなら、あるいは、これから見つけたいと願っているなら、この言葉を胸に刻んでおいてくれ。
「しあわせ」とは、お花畑じゃない。泥だらけの「覚悟」だ
だが、勘違いしないでくれよ。
剛が言う「しあわせ」ってのは、テレビドラマに出てくるような、綺麗なお花畑みたいなもんじゃない。
彼の歌を聴けば分かる。
そこには常に、生活の匂い、汗の匂い、そして泥の匂いが染み付いている。
金がないかもしれない。世間からはみ出しているかもしれない。喧嘩して傷つけ合う夜もあるかもしれない。
それでも、二人でいることを選ぶ。 泥だらけになりながら、互いの傷を舐め合いながら、それでも手を離さずに生きていく。 それが、長渕剛流の「しあわせ」の形なんだ。
「幸せにしてやるよ」じゃないんだよ。「幸せになろうよ」なんだ。 一方的に与えるんじゃなく、二人で一緒に築き上げていく。その過程にある苦しみも悲しみも、全部ひっくるめて背負っていくという「覚悟」の表明なんだ。
俺は思うんだ。 何不自由ない環境で育ったお坊ちゃんが言う愛の言葉と、地べたを這いずり回ってきた男が言う愛の言葉。どっちが重いか、考えるまでもないだろう?
令和の時代に、この不器用な愛を叫ぶ意味
今、時代はどんどんスマートになっている。
恋愛だって、アプリで効率よく相手を探し、条件が合わなければすぐに次へ行く。コスパ(コストパフォーマンス)やタイパ(タイムパフォーマンス)が重視され、面倒くさい人間関係は避けられる傾向にある。
だが、そんな時代だからこそ、俺は声を大にして言いたい。
「人間ってのは、そんなに賢い生き物じゃねえだろ!」
俺たちはもっと不器用で、情けなくて、愛に飢えている生き物のはずだ。
SNSで他人のキラキラした生活を見て、自分と比べて落ち込んだり、「いいね」の数で自分の価値を測ったり……そんな虚しい競争に疲れていないか?
そんな時、剛のアニキは教えてくれるんだ。
「本当の幸せってのは、そんな画面の中にはねえぞ。お前の目の前にいる、体温を持った人間と向き合うことの中にしかないんだ」ってな。
傷つくことを恐れて、スマートに振る舞うな。
かっこ悪くてもいい。
泥臭くてもいい。
大切な人に対して、自分の言葉で、不器用な愛を伝えてみろよ。
「しあわせになろうよ」
たったこれだけの言葉が、どれだけ相手の心を救い、そして自分自身を救うことになるか。
それを知っている奴が、本当の「強い男」なんだと、俺は信じている。
結び:同志たちへ
このブログを読んでいる同志たちよ。 もし、あんたが今、愛に迷っているなら、あるいは孤独に震えているなら、この曲を聴いてみてくれ。 そして、もし大切な人が隣にいるなら、今日、その人の目を見て言ってやれ。
「なぁ、いろいろあるけどさ、俺たち、しあわせになろうよ」
照れくさいかもしれない。ガラじゃないかもしれない。
でもな、言わなきゃ伝わらない想いがあるんだ。
剛のアニキが教えてくれた、この最強の愛の言葉を武器にして、 このクソッタレな世界で、あんたなりの「しあわせ」を掴み取ってくれ。 俺もそうするつもりだ。
さあ、行こうぜ。
愛すべき不器用な男たちよ。
今日の長渕語録のもっとも参考となる資料
この曲の持つパワーを再確認するには、公式のディスコグラフィーと歌詞、そしてファンたちの熱い想いが交錯する場所を見るのが一番だ。
Apple Music 『しあわせになろうよ 』(アルバム『Keep On Fighting』収録)
長渕剛 OFFICIAL WEBSITE – DISCOGRAPHY『Keep On Fighting』

歌詞検索サービス(歌ネット) – 『しあわせになろうよ』




