2000年より開設して早25年、今後とも宜しくお願いいたします

【長渕語録】やるなら今しかねえ

【長渕語録】やるなら今しかねえ
目次

長渕語録

『今日の長渕語録』

「やるなら今しかねえ」

楽曲『西新宿の親父の唄』より

📝やるなら今しかねえ

1990年、西新宿の風と、ある「親父」の肖像

おい、聞こえてるか?
あのイントロの、乾いたアコースティックギターの音色が。

1990年。世の中はバブル景気の真っ只中だった。街には高級車が溢れ、人々は浮かれたように踊っていた時代だ。だけど、俺たちの長渕剛は違った。そんな時代に中指を立てるように、アルバム『JEEP』を俺たちの前に叩きつけたんだ。

そのアルバムのA面ラストに収録されていたのが、『西新宿の親父の唄』だった。

この曲を初めて聴いた時の衝撃、今でも忘れられないよな。カセットテープが擦り切れるほど聴いた、あのざらついた質感。ドラマ『とんぼ』での大ブレイクを経て、国民的なスターダムを駆け上がりながらも、剛は決して満足していなかった。いや、むしろ苛立っていたようにさえ見えた。

そんな彼が、ふと立ち止まって振り返ったのが、デビュー前、まだ何者でもなかった頃の自分を支えてくれた、西新宿の小さな店の「親父」の存在だったんだ。

この歌は、実在したその親父へのレクイエム(鎮魂歌)であり、同時に、若き日の自分自身への決別宣言でもあったと、俺は思っている。

「いつか」なんて言葉は、敗北者の言い訳だ

歌の中で、剛はかつての自分を投影した若者に向かって、親父の口を借りて語りかける。

「やるなら今しかねえ」

たった一言だ。
だが、これほどまでに重く、残酷で、そして愛に満ちた言葉が他にあるだろうか?

俺たちはいつだって、何かと言い訳を見つけては「先延ばし」にする生き物だ。

「もう少し準備ができたら」
「お金が貯まったら」
「いつか時間ができたら」

そうやって、自分自身を騙しながら生きていくのが楽だからな。

だが、西新宿の親父は、そして長渕剛は、そんな俺たちの甘えた根性を許さない。
「バカヤロー!」という怒声と共に、胸倉を掴んで揺さぶってくるんだ。

「おい、お前にとっての『いつか』ってのは、いつ来るんだ?
明日、お前が生きてる保証なんてどこにもねえんだぞ!」

そう言われている気がして、俺はいつもこの曲を聴くと背筋が凍るような思いがした。あの頃の俺たちにとって、剛の言葉は単なる歌の歌詞じゃなかった。生きるための「指南書」であり、サボろうとする自分をぶん殴ってくれる「拳」そのものだったんだ。

長渕剛自身が体現した壮絶な「今」

なぜ、この言葉がこれほどまでに説得力を持つのか。
それは、長渕剛という男自身が、誰よりも「今」という瞬間に命を懸けて生きてきたからに他ならない。

思い出してくれ。あの頃の剛を。
痩せっぽちのフォーク青年だった彼が、まるで何かに取り憑かれたように肉体を鍛え上げ、血管が浮き出るほどの筋肉の鎧をまとっていったあの姿を。

ドラマの撮影、レコーディング、そして全国ツアー。殺人的なスケジュールの中で、彼はいつ寝ていたんだ? 俺たちがのうのうと眠っている間も、彼は歯を食いしばってトレーニングをし、ギターをかき鳴らし、言葉を紡いでいたはずだ。

彼は知っていたんだよ。一度きりの人生、燃え尽きるまで走り続けなければ嘘になると。「やるなら今しかねえ」と、自分自身をギリギリの崖っぷちまで追い込んでいたのは、他ならぬ長渕剛本人だったんだ。

あの凄まじいまでのエネルギーの放射。ライブ会場で俺たちが目撃したのは、エンターテイメントを超えた、一人の男の「生き様」の提示だった。彼が汗だくになりながら「やるなら今しかねえ!」と叫ぶ時、それは俺たちへの檄であると同時に、彼自身を鼓舞する魂の咆哮だったに違いない。

令和の時代にこそ響く、錆びつかないメッセージ

あれから30年以上の時が流れた。
時代は変わり、俺たちも歳を取った。
西新宿の街並みも、すっかり綺麗になってしまったかもしれない。

だが、どうだ? この言葉は錆びついたか?

いや、違うね。むしろ、今の時代だからこそ、より一層強烈に響くんじゃないか? 情報が溢れ、選択肢が増えたようでいて、実は何を選べばいいのか分からなくなっている現代。失敗を恐れ、リスクを避け、「ほどほど」で満足しようとする空気が蔓延していないか?

そんな時代に、剛は昭和の頑固親父のように、変わらぬ熱量で俺たちに問いかけてくる。

「お前、それでいいのか? 本当にやりたいことは何なんだ? やるなら、今しかねえんだぞ!」

俺は今でも、何かに迷った時、くじけそうになった時、心のプレイヤーでこの曲を再生する。すると、あの頃の西新宿の、少しカビ臭くて埃っぽい風の匂いが蘇ってくるんだ。そして、剛のアニキが、あのギラついた目で俺を睨みつけてくる。

「ビビってんじゃねえよ。さっさと一歩踏み出せ!」ってな。

最後に:同志たちへ

このブログを読んでいる同志たちよ。
俺たちは、長渕剛という稀代の表現者と同じ時代を生きる幸運に恵まれた。
彼の言葉は、俺たちの血肉となっているはずだ。

「やるなら今しかねえ」

これは命令じゃない。
俺たち自身が、俺たちの人生の主役として生きるための、魂の合言葉だ。
今日もどこかの空の下で、歯を食いしばって闘っているお前に、この言葉を贈る。

さあ、行こうぜ。
俺たちの「今」を、全力で生き抜くために。


今日の長渕語録のもっとも参考となる資料

この熱い想いを再確認するには、やはり公式の歌詞と向き合うのが一番だ。

Apple Music 『西新宿の親父の唄 』(アルバム『JEEP』収録)

長渕剛 OFFICIAL WEBSITE – DISCOGRAPHY『JEEP』

LIVE ON|長渕剛 OFFICIAL WEBSITE
長渕剛 OFFICIAL WEBSITE|LIVE ON 長渕剛オフィシャルウェブサイト。最新の活動情報やファンクラブ会員向けコンテンツ発信をしています。

歌詞検索サービス(歌ネット) – 『西新宿の親父の唄』

あわせて読みたい
「西新宿の親父の唄/長渕剛」の歌詞 って「イイネ!」 「続けざまに苦しそうなせきばらいをしてた …」勇気をもらったり、泣けたり、癒されたり…、この歌詞をチェックしてみて!人の心を打つ「言葉」がぎっしり!

長渕剛 公式YouTubeチャンネル『西新宿の親父の唄』

西新宿の親父の唄 · 長渕 剛 · Tsuyoshi Nagabuchi

長渕剛のyoutube now now now!長渕剛 – 西新宿の親父の唄

長渕剛 – 西新宿の親父の唄
【長渕語録】やるなら今しかねえ

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次