柔術の試合における道衣規定とは?
はじめに
練習での道着に関しては各ジムの方針に任されています。
※ジムによっては規定の道着での着用しか認めてられない場合もある。
ただ試合に関しては、平等にするために規定が設けられています。
ザクッというと、道着が極端に薄いとか分厚いとか、丈が短い、袖が短い、・・・と様々な種類がありますので。
ということで、
『IBJJF道衣規定』より道着のみに着目し抜粋して掲載しています。
またかなりシビアな規定になるという情報を聞いています。
今後、度々調整が入ると思いますので、明確な詳細やリアルタイムな情報は、『IBJJFルール』を必ず見るようにしてください。
( ̄^ ̄)ゞ
今後、詳しい情報を得ることがあったら、写真を添えて掲載しようかと思っていますので、よろしくお願いいたします。
※2024.6.27現在
JBJJF公式サイトのIBJJFルールのページの一番下のバナー『ユニフォームマニュアル』がそうです。
他の記事が古いのに、下の方にスクロールしてクリックしてみないと最新が見られないという悪質なシーケンス。
これは速攻で改善していただきたい!
新しい道着・ユニフォーム規定は2024年IBJJF World Championships後より施行されるとのこと。
つまり6月現在はその後となるのでルールが適用されているので注意!!
(2024.5.30-6.2 World IBJJF Jiu-Jitsu Championship 2024)
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▼IBJJFルール
IBJJF道衣規定 IBJJF Uniform Requirements
試合での道衣カラーは、白、青、黒のみ
※過去においては『青』とされていたネイビーも許されていましたが、現在では認められていません。
道衣の素材
- 道衣は、綿又は綿に近い素材による生地で作られていなければならない。
- 生地は対戦相手が握りづらくなるほど厚いものや硬いものは許可されない。
- ジュブナイル、アダルトとマスターの各カテゴリーでは、一枚生地ではなく編んである織物生地で作られた道衣でなければならない。
- 道衣の襟の内部には、ルールブックに記載されているサイズと硬さの規定を満たすものであれば、EVA素材又はそれに近い素材を使用することが出来る。
道衣の色とパッチ
- 道衣は統一された色でなければならない。
- 許可される道衣の色は、白と青と黒。
上下の色が異なる道衣は着用出来ない。
また襟の色が異なる道衣も着用出来ない。 - ペイントが施された道衣は禁止とする。
ただし、ペイントがアカデミーやスポンサーのロゴの形である場合は、パッチの許可部位に限り許可される。 - 許可部位のペイントであっても、対戦相手の道衣にペイントが付いてしまう場合は、道衣を変更しなければならない。
- パッチはルールブックに記載されている貼り付け許可部位にのみ貼り付けることができる。
- パッチは綿素材で出来ており、隙間がないように適切に縫い付けられていなければならない。
- 許可部位以外に貼り付けられたパッチは、道衣チェックスタッフによって取り去られる。
- 道着の衿の内側・外側への刺繍・プリントは許可されない。
帯の要件
- 競技者は、それぞれのランクに応じた色で出来ている3.5〜4.5cm幅の、先端に黒いタグの付いている帯(黒帯は先端に白又は赤のタグの付いた帯)を使用しなければならない。
- 帯は上衣の上から腰に2周巻き、上衣の前がきちんと閉じるように緩みなく二重に結び、帯の各端に20〜30センチの余りがなければならない。
- 帯本体へはいかなる種類のプリントも許可されない。
刺繍は帯の結び目から先端の間のみ許可され、それ以外の場所では許可されない。
メーカーラベルの刺繍やブランドタグの使用は帯の先端部分のみ許可される(画像のA部分)
道衣測定
- 道衣の上衣は、競技者の臀部を覆う長さがあり、腕を床に対して真っ直ぐ平行に伸ばした時に、袖口が手首から2cm未満にくる長さが必要である。
- 道衣の下衣は、裾口が競技者の踝から2cm未満に届く長さがなければいけない。
- 道衣の検査では、襟の厚さ(1.3cm以内)、襟の幅(5cm以内)、腕を伸ばした時の袖の隙間(7cm以上)の条件を満たしているかを確認する。
補強と裏地
道着の上衣(ジャケット)
- 道着の上衣の肩部分(左画像A)、脇部分(左画像B)、裾のカット部分(左画像C)は、二重補強が許可される。
- 前腕の二重補強は許可されない(左画像D)。
- 袖の仕上げ(レベルステッチ、左画像E)と裾(左画像F)の補強は最大2.5cm必要。
- 道着の上衣の首と肩の内側に、プリントまたはエンボス加工されていない裏地を使用する場合のみ許可される(右画像A)。
道着の下衣(ズボン)
- 道着の下衣の裾から10cm上までの膝部分に、道着の下衣のフック(股部分)を超えない範囲で二重裏地補強を使用することが許可される(左画像A)道着の下衣の裾仕上げの補強(右画像B)は最大2.5cmまでとなる。道着の下衣のウエストバンドの補強(右画像C)は最大5cmまでとなる。
- IBJJFの提案: 競技者が道着の下衣を短くする(裾上げをする)必要がある場合、裏地の位置が膝補強エリアの許容範囲(裾から 10 cm)を超える可能性がある。
- この問題を軽減するために、一部のブランドがすでに行っているように、同じウエストサイズ内で異なる長さの道着の下衣の種類を提供することを道着メーカーに提案する。
例: A1 Short; A1 Medium; A1 Tall.
仕上げ
道着の上衣(ジャケット)
- 襟の内側にEVA(Ethylen-Vinyl Acetate)または同様の素材を使用した道着の上衣の使用は、ルールブックに記載されているサイズと剛性の規定が遵守される限り許可される。
- 道着の上衣の襟の周りにラインや縁取りを入れることは、内側または外側にかかわらず許可されない (左画像E)。
道着の下衣(ズボン)
- 道着の下衣の生地には硬い素材を使用してはならない。
ラベル表示
IBJJF は、道着メーカーが生地の組成とGSMを記載したラベルを使用することを提案している。
道着の上衣(ジャケット)の組成表示
道着の上衣の組成表示は、道着の上衣の内側の首の高さ(画像A)または道着の上衣の内側の側面(画像B)に表示する。
.道着の下衣(ズボン)の組成表示
道着の下衣の組成表示はウエストバンドの内側に表示されてる必要がある。
道着の上衣(ジャケット)の外付ラベル
- 襟下部のブランドラベルは最長8cmまで使用可能(画像C)。
- 襟の内側、外側、または隣に他のラベルを付けることは許可されない(画像D)。
道着の下衣(ズボン)の外付ラベル
- 道着メーカーのラベルは、道着の下衣の片方の脚の前部(画像A)と、ウエストバンドの下の前部(画像B)に付けることができる。
- 脚部のタグ(画像A)は、最大 36 cm2 のサテンなどの上質な生地で作られている必要がある。刺繍は許可されない。
許可される色
道着の上衣(ジャケット)および道着の下衣(ズボン)
帯
その他
- 女性以外は、道衣の中にシャツを着用することは禁止されている。
- 女性は、道衣の下に身体に隙間なくフィットする伸縮性素材のシャツを着用しなければならない。シャツの色は帯の色に合わせる必要はなく、半袖でも長袖でも良い。ワンピース型の水着や体操競技のトップスの着用も認める。
- 女性は道衣のパンツの中に、肌に隙間なく密着する伸縮性素材のコンプレッションパンツ(スパッツ・レギンス等)を着用することができる。ただし、道衣の下衣(ズボン)より短いものに限る。
- 競技者は道衣の下衣(ズボン)の下に下着を着用しなければならない。紐タイプの下着は着用できず、ブリーフタイプの下着でなければならない。
- 繕いや破れがある、あるいは濡れている、汚れている、または悪臭のある道衣は着用できない。
道着チェック
- 襟の厚みと幅
- 両腕を前に伸ばした袖丈(2cm)
- 袖幅 ※1
- ズボンの丈(2cm)
- ズボンの幅
- 帯の結び目からの長さ(20~30cmの間)とタグの有無 ※2
- パッチの位置、剥がれかけてないか
- 指輪などのアクセサリー、ファールカップの禁止
- 爪の短さ
- 肌のコンディション(レフリーディレクターに相談)
※1 無理矢理チェッカーを入れる、または途中で引っかかる物などは不可。
※2 ルールブック上、帯への刺繍は禁止されているが、結び目に掛からない刺繍は可とする。